小田桐あさぎさんの「女子のコミュ力」を読んでみました。
これは、あらゆる人とうまくやる小手先の技術を書いた本ではありません。
いわゆる、雑談トークの技を身につけるとかそういった本ではないです。
何よりもまず、コミュニケーションを一番取るべき相手は自分の心だという。ここからスタートです。
私の欲求は何?私は、何をどうしたいの?
まずはそれを認知すること。
それがわかったら今度は、それを、ただ「素直に伝える」だけ。
それだけで今よりずっと生きやすくなるよ。
そんなメッセージを私は受け取りました。
何より、一番コミュニケーションを取らないといけないとのは自分だという点。これは、「妄想ノート」などで今すごく感じていることと一致していました。
結局、自分が何をどうしたいのか?それがわかってないと、色々チグハグになるのですね。
それから、素直に本音を伝えることについて。「それができれば誰も苦労しないよー!あさぎさんがそういうコミュ力をもとからもってたんでしょ?」と思うなかれ。
もともと、あさぎさんはそれが出来ないタイプでした。出来ない人がどんなマインドで、具体的にはどのように伝えればいいのか。それが実体験を交えつつ面白おかしくわかりやすく書いてあります。
まあ、読んだだけではすぐには変われません。でも、考え方、マインドを変えるきっかけになります。
毎日モヤモヤしている人におすすめです。
そして最後に。
この本があえて「女子の」とつけているワケ。
それは、日本の女性が家庭や学校での教育過程で、本音を言わない。いい子でいる。輪を乱さない。そんなことを体得してしまい、疲れ切っているからです。
男性のほうが、まだ本音を言えているらしい。
たしかに、女性だからこその「言えない」「辛い」ありますよね?
男女平等とは言われても、体の作りからして異なっている訳で。女性ならではの問題ってやっぱりあると思うんです。それに、社会でも家庭でも、大人になると特に女性は立場的にモヤモヤする場面がありますよね。そこをぐっと堪えなくてはならない時が。
そんな、苦しい心を抱えている(我慢が当たり前になりすぎて、気づいてすらいない?)女性を幸せにしたい。そんな著者の思いを感じました。
私が特にブログタイトルに「ワーママに」と入れたのにもワケがあります。
結婚して働き続けながら子育てするのが『当然』みたいになっている世の中。ママが色々、男性よりも工夫しなくてはならなかったり、両立に苦しんでいる現実があります。だって男性で「子供が産まれても俺は働き続けられるか?」なんて悩む人はほぼいないと思います。
この本はそんな、苦しい立場にある働くママたちが変わるきっかけをくれる一冊だと思います。
我慢は当たり前ではない。
我慢するのが当然とか、子供を産んだら自分の時間なんてなくて当たり前とか、それってぜんぶ思い込みだったみたいです。
私はずっと、思い込んでました。だから、そういう現実が展開しているし、我慢しなくていい環境づくりも考えてこなかった。
アラフォーですが今からでも変わりたいです。